【警告】物流の遅れが「調達単価」を悪化させる?卸・ベンダーから選ばれる流通業の条件
貴社のセンターにおける厳しい納品ルール(待機時間の常態化や手荷役など)が、実は「商品の調達単価(仕入れ値)」を押し上げているとしたら、どう思われますか?
本日は、日本の流通業が直面している「物流条件と調達競争力」のシビアな関係についてお話しします。
目次
「強い卸」は、物流負荷を価格に転嫁している
日本の流通業界は、歴史的に「卸(問屋)」が強力なネットワークと供給力を持っています。
これまでは「買手(流通・小売)優位」の前提で、「当日納品(n+0)」「午前中指定」「ドライバーによるバラ降ろし」といった厳しい条件をベンダーに強いてきました。
しかし、深刻なトラック不足が続く現在、ベンダー側はどう対応しているでしょうか?
彼らは、納品に手間と時間がかかる小売企業に対し、見えない物流コストとして「調達単価」を高く設定したり、特売品や欠品時の優先供給枠から外したりといった防衛策を静かに進めています。 つまり、物流センターの受け入れ環境を整備しないことは、競合他社に比べて「仕入れ条件が不利になる(=競争力を失う)」という経営の致命傷に直結しているのです。
「選ばれる小売」になるための物流改革
ベンダーから優遇される(少なくとも不利に扱われない)ためには、彼らを「商品供給企業」ではなく「サプライチェーンの対等なパートナー」と捉え、互いの痛みを解消する歩み寄りが不可欠です。
- ・納品リードタイムの延長(n+2化): 計画的な庫内作業や配車を可能にする。
- ・センターでの投入代行・待機解消: ドライバーを「降ろす苦労」から解放する。
- ・パレット納品やASN(事前出荷情報)の活用: 検品レスを推進し、車両の回転率を上げる。
これらを推進し、「あそこのセンターは運びやすい」と評価されることが、結果的に有利な商品調達へと繋がります。
1社単独では動けない。だからこそ「横の連携」を
しかし、長年の商習慣や社内のバイヤー部門の意識を変えるのは、一筋縄ではいきません。「自社だけが条件を緩めて損をするのではないか?」という不安もあるはずです。
だからこそ、今必要なのは以下の2点です。
1. 同業他社の動向・事例を知り、足並みをそろえる
競合他社がどこまでベンダーに歩み寄り、どのような調達メリットを得ているのか。業界の「現在地」を知ることで、自社の交渉力や社内説得の強力な武器になります。
2. 異業種(製造業など)の先進事例を学び、取り入れる
部品調達において、古くから緻密なサプライヤー管理や共同集荷(ミルクラン)を実践してきた製造業のノウハウには、流通業の壁を突破するヒントが詰まっています。
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