運送会社が事故・事件の隠ぺいを防ぐ効果的な方法
先日、A運送の社長が出社すると、トラックのテールランプが割れていました。しかし、担当ドライバーはそれを上司に報告せず、100均の透明テープをきれいに貼り付け、バレないように隠していたそうです。
実は、同社は少し前に修理代の天引き(弁済金)をやめました。天引きすると、ドライバーがそれを嫌がって事故を隠すからです。しかし、お金を取らなくても、結局隠すドライバーは隠すといことが明らかになったのです。
なぜ天引きしないのに、隠すのでしょうか?
それは、単純に「怒られたくない」「評価を下げられたくない」「面倒くさい」という心理が働くからでしょう。
B運輸会社に学ぶ「仲間内での抑止力」を活用した解決策
このような隠ぺいを防ぐ、効果的な方法があります。
それは、日常点検表に同僚のサイン欄を設けるという方法です。
B運輸では、出発前の点検の際、隣のドライバーとそれぞれの車両を確認し合い、それぞれが日常点検表にサインをし合うという方法をとっています。
「上司の監視」よりも「同僚の目」が効く理由
ポイントは、チェックする相手が上司ではなく同僚である点です。
上司から「ルールを守れ!」と監視されるよりも、「同僚に見られている」「自分だけズルをするのは気まずい」という横の繋がりの中に置かれた方が、はるかに強く行動を制御されます。
もしも車両にキズがあるのに「異常なし」として同僚にサインをさせれば、その同僚は隠ぺいの共犯者になってしまいます。
こうした「仲間内での抑止力」を仕組みとして組み込むことにより、B運輸はルールを遵守し、隠ぺいの起こらない会社をつくることに成功しています。



