拘束時間を月10時間減らす「配車」の見直し方
配車は「労働時間の設計」である
配車とは、単に荷物と車両を組み合わせる仕事ではありません。ドライバーが「何時から働き始めるか」という労働時間を設計する仕事です。
拘束時間の削減が進まない物流企業の配車表を確認すると、積込みや荷卸しの時刻は細かく指定されているものの、出勤時刻はドライバーの個人判断に任せきりになっているケースが多々あります。
早出を生む構造的な問題と解決策
出勤時刻を委ねられたドライバーは、渋滞や遅延への不安から必要以上に早い出社を選択します。これは意識の問題ではなく、会社が始業時刻を設計していない構造上の問題です。
管理者が移動時間や点検・点呼時間を計算し、到着指定時刻から逆算した「適正な出勤時刻」を配車表に明記しなければなりません。
出勤時刻明記による拘束時間削減の成功事例
実際、ある運送会社で配車表に出勤・点呼時刻を明記する運用へ切り替えたところ、1人あたり毎日30分、月10時間の不要な早出が減少し、ドライバー10人の拠点で月100時間もの拘束時間削減に成功しました。さらに始業管理が明確になったことで、労務リスクの低減にも繋がっています。
まずは配車表の確認から始めよう
拘束時間を削るために、いきなり荷主交渉や運行ルートの大改修をする必要はありません。配車を「荷物の手配」から「時間の設計」へと変えること。
まずは明日、自社の配車表にドライバーの「出勤時刻」が書き込まれているか、確認することから始めてみましょう。
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