運送会社が10億を突破するために~中小企業庁の「10億宣言」とは~
2027年度開始「10億企業宣言」と突破に向けた課題
2027年度から開始予定の「10億企業宣言」。売上1〜10億円の中小企業を対象に、経営者が「売上高10億円規模への成長、あるいは高収益企業への転換を本気で目指す」というビジョンを宣言する仕組みです。補助金上限が1億円に引き上げられるなど手厚い支援が行われる注目の制度です。
以下3点は、10億を突破するプロセスで必要不可欠となる課題だと中小企業庁が掲げています。
- 「勘と度胸の経営から戦略的経営への転換」
- 「社長一極集中から企業組織としての総合力へ」
- 「価格交渉力の強化、差別化・ブランドといった事業価値」
10億を突破できる運送会社の特徴
10億を突破できる運送会社は、社長個人の手腕に頼るだけでなく、明確な戦略のもとで「組織化・仕組み化・差別化」を進め、独自の事業価値をつくり出している点です。
10億を超えて成長し続ける企業事例
事例1:創業からわずか7年で売上約14億円へ成長
実際に10億を超えてなお成長し続けている会社の事例をご紹介します。1社目は、創業からわずか7年で売上約14億円へと成長した企業です。同社の強みは「戦略的なコスト管理と従業員ファースト」です。全車両をリースで調達して手元資金を残しています。そのうえ、特定の荷主や荷物に固執せず、大手運送会社からの安定受注をベースにするなど、強固な経営基盤を築いています。
同社は、通勤圏内を細かく分割して求人を多数出稿する「エリアハック」によって自社の露出と認知度を圧倒的に高めて、ドライバー採用に成功しています。さらに、社員がトラックのメーカーや色、約40色の制服を自由に選べる制度を導入。カラフルなトラックが街を走ることで会社の認知がさらに向上し、「あの会社で働きたい」という求職者の応募や高い定着率に繋がっています。
事例2:前年20億円から25億円へ成長を見込む
2社目は、前年20億円から25億円へと成長を見込む企業です。同社は「他社がやりたがらない仕事」をあえて引き受けることで独自のポジションを確立しています。超長距離輸送や農産物の集荷など、手間の掛かる案件に対応するため、自社で整備工場や給油設備、フェリー枠の確保といった周辺インフラまで投資。この参入障壁の高さが価格競争を防ぎ、高い利益率を生み出しています。また、社員に会社の未来を示すことで高い採用力・定着率を誇っています。
ロジスティクスプロバイダー経営研究会「10億企業化分科会」のご案内
来る10月15日(木)開催の「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」では、新たに『10億企業化分科会』を創設いたします。初回は、こうした成功事例を築き上げた企業様をゲストにお招きし、10億突破、さらなる成長の秘訣を直接語っていただきます。次なるステージを目指す皆様のご参加をお待ちしております。
詳しくは、こちら≫https://sc.funaisoken.co.jp/butsuryu/news/1billion_20261015/


